マイナス10kgの恋【YG】 (ページ36)

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確認ページ36

早く上がれたのに、結局は戻って仕事して

いつもの６時に迎えに行った。

YG「おつかれ」

『おつかれさまです』

YG「帰るか」

『はい』

いつもと変わらないように見えるけど、

口数が少ない。

さっき星文堂に言われたこと考えてんのか。

YG「大丈夫か」

『え？』

YG「元気ないぞ」

『すみませんそんなことないですよ』

元気ないってことは、喜んでるわけじゃないか。

でも、悩んでんのかな。

初デートは‥俺とでいいのか。

デートしたいって言ってくれてる相手がいるんだ。

そっちがいいんじゃないか。

思ってても、Aは自分からは言えないだろうな。

俺から聞くべきか。

YG「今日もがんばるか」

『はい。あと少しですね』

YG「お前と飯食い出してから、俺も健康になったわ。
　やっぱ栄養バランスって大事だな。サンキュ。」

『そうなんですね〜なんか嬉しいな。』

そう言うと、嬉しそうに照れ笑いしてニコニコになった。

こういう時間もあと少しかもしれない。

マイナス10kg達成したら、どうなんのかな。

　

今はこの時間を、１分1秒大事に思う。

YG「今日の飯は？」

『今週は、ラストスパートです。

　豆スープとささみとサラダです。昨日作っておきました』

YG「すげぇ。ほんと、この3ヶ月頑張ったな」

『付き合ってくれてありがとうございました』

YG「いや、俺こそ。よくここまでやってくれたと思うよ」

『目標達成まであと少しです。がんばります』

本当に、顔つきが変わった。

痩せたのももちろんだけど、自信がついた感じかな。

　

YG「達成したらさ‥出かけるって言ってたよな」

『はい‥覚えてますよね』

YG「俺でいいか？」

『なんで‥そんなこと聞くんですか』

YG「‥なんとなく。初めてって言ってたし」

『え、ユンギさんはあまり乗り気じゃないですか』

YG「そんなことない」

『いいですよ。ユンギさんと約束したんで』

卑怯だな俺は。

この一言で、心底ほっとしてる。