マイナス10kgの恋【YG】 (ページ34)

今日:9 hit、昨日:49 hit、合計:189,521 hit

盗み聞きページ34

『おやすみなさい』

YG「おーまた明日」

押し倒したけど、その後は普通に戻って

普通のフリして帰ってきた。

押し倒したことの言い訳して

何でもなかったみたいな顔して。

女だと思ってるに決まってんだろ。

人の気持も知らずに何いってんだ。

少しは意識してくれたらいい。

でもやりすぎたか。

部屋に二人は危険なんだよ。

変な空気になるだろ。

どんだけ毎日耐えてると思ってんだよ。

マイナス10kgまであと少し。

あと少し。

別に外見なんて、関係ない。

体重なんて、数字だけのこと。

何kgでも、多分俺はこいつを好きになった気がする。

でも、今の俺にはまだ言えない。

マイナス10kg達成したら、その時‥‥‥

次の日、早く上がることになったから、あいつのフロアへ声かけに行った。

途中の通路で立ち話してる二人を見つけてしまった。

JN「笑えるよね」

『フフフ笑』

仲のいいことで。

なんとなく通路の途中にあるロビーに入った。

別に隠れたわけじゃない。

ちょっとコーヒー買うだけ。

JN「そろそろご飯行こうよ」

『すみません忙しくて』

JN「俺諦めないけどね」

聞きたくもない会話が聞こえてきて、

ついその場にあるベンチに座ってしまった。

盗み聞きするつもりはないんだ。

聞こえてくるから仕方ない。

『すみません。わたし、外食は当分しないので』

JN「すごく痩せたんだってね。食事制限？」

『そうですね。黙っててすみません。』

JN「そっか外食は無理かぁ。忙しいってのは、
　ジムとか行ってるとか？」

『家で運動してます。』

JN「へぇーそれでそんなに痩せたのすごいね」

『なので、食事はちょっと‥』

JN「じゃあ、俺がAちゃんの分食べるから。どう？

　俺大食いなんだよ」

『そうなんですか。細いのに』

JN「一緒に食べてくれるだけでいいよ」

『‥考えときます』

なんだよ言わねぇのか。

一緒に食べてくれる人はいますって。