マイナス10kgの恋【YG】

男 ページ32

『女だと思ってます？』




どんな質問だよ。





YG「女だろ。思ってるよ」



『そういうんじゃなくて、もっとこう
　色気とか、女らしさとかあるって思いますか？』




あるよ



なんて言えるか。







YG「さぁ」




『さぁって。ほら、ね。』




YG「別にないとは言ってないだろ」




『いいですよ、わかってますから』




座ったまま今度は脇腹伸ばしながら、ぶつぶつ言ってる。




『BMIは肥満じゃなくなっても、実際はまだデブだし。
　みんなはもっと細いし、男の人のそういう対象になるには
私なんてまだまだあり得ないんですよね。』





YG「別にあり得ないなんて言ってない。
　 でもそういう対象になることが目的じゃないだろ。」




『‥私だって、彼氏の一人や二人、欲しいんです』





YG「‥ふーん」





『あ またないなって思いましたよね。
わかってますよ、私なんかがちょっと痩せたからって
そんなの無理ですよね。』




YG「‥‥さぁ。そんなこともないと思うけど。
　 別に細いだけがいいわけじゃないし、
　 お前くらいが好みの男だっているだろ」




『そんな人 どこにいるんですか』





ここにいるけど






『そんな人いませんよ』





YG「わかんねぇだろ」



『慰めはいいですから。せめて誰かに女扱いされるように、
　頑張ります。‥‥え‥ひゃ』










YG「女だろ」








気づけば床に押し倒してた。






YG「こうやってされたら、お前は逃げられないだろ。」




『な‥え‥』




YG「このまま襲うこともできる。」





『もう 冗談やめてくださいよ』




YG「試してやろうか」




『何言ってるんですか』




YG「俺だって 男だからな」

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