マイナス10kgの恋【YG】

翌日 ページ23

そんなことがあった昨夜から

一夜明けて




“やったー”




朝から50kg台になったことを、
喜んで報告してくるAさん。




むこうはまさか俺が自分の身体に反応してたなんて
夢にも思ってないだろう。




あいつは俺を男として認識してない。


そして、自分が女だという意識もすごく低い。



自信がないからだろうな。



あと、よくわかんねぇ家族の習慣。






仕事の仲間。今は特に一緒に企画を進めてるパートナーだ。


あいつの身体は俺たちの企画の実験材料なんだよ。





変な気起こしてどうすんだ。







とりあえずこれまで通りにあいつのダイエットを手伝おう。



大丈夫。



あいつをどうのこうのなんて

俺に限ってあり得ない。





大丈夫。



















と、朝は思ってたんだけどな。






『ん〜今日も野菜が美味しい♪』







なんだその顔。






いつもみたいに一緒に晩飯を食べてるだけなのに、

これまでとは違う感覚がして困る。

　



YG「うまそうだな」




『味覚が変わりました。』





YG「そうなのか」




『はい。前より薄い味で十分です。前食べてたのが濃く感じますもん。素材の味がわかるようになりました』





YG「身体の中から変わってきたんだな。よかったな」





『ん〜少しの量でも幸せ感じられまふふふふー』




YG「なんだそれ」




ほっぺが落ちそうとはこのことか。




それ見て可愛いとか感じるからヤバイな俺は。






もともと肌はキレイだけど、最近は代謝がいいからか、
すごく顔が明るくなった感じだ。




んで、けっこう可愛い顔つきしてんだよな。



痩せたら普通に美人になるんじゃね。

気づかなかったわ。




３キロ痩せるだけでも、かなり変化がわかる。





YG「この調子でがんばろうな」



『はい。たった３キロだけどこんなに嬉しい変化が
　いっぱいだなんて知りませんでした。

　ユンギさんのおかげです。これからもお願いします!』







ちくしょう。



可愛いこと言いやがって。



やめろよ。

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