マイナス10kgの恋【YG】 (ページ3)

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彼女のことページ3

YG「よろしく」

『よろしくお願いします！』

若手の女子社員から俺がアシスタントに選んだのは

『えあとりあえずお茶でも飲みますか』

YG「いーよ別に」

このあたふたしてる子。

Aさん。

今日は声をかけてから初めてのミニ会議。

ミーティングルームで顔を合わせると

緊張してるのかあたふたしてる。

ナムジュンとホビには、この子を選んだことを

意外だと驚かれた。

まぁそりゃそうだ。

失礼だけど、

そんなに美意識も高くなさそうだし、

知識があるとかすごく仕事ができるとか、聞いたことない。

人付き合いもそんなに良くないと思う。

でもまぁ一言でいうと、“いい子” ってやつ。

大人しめで、あんま派手にしてないけど、

真面目で受け答えはちゃんとしてて、

好感度は高い。

俺はいろいろプライベートなこと聞かれたり、仲良くなろうとされるのが苦手だ。

この子はそういうこと言わないし。

多分仕事だけを真面目にやれる相手だと思ったから。

前から話していて、そう思ってたんだよ。

YG「実はまだテーマもちゃんと決めてなくてさ」

『はい』

YG「意見があったら頂戴」

「はい私なんかでよければ‥」

YG「今考えてんのが、一応こんな感じ」

簡単な資料を見せると、ほぉほぉって見てくれてる。

YG「ぱっとしないだろ」

『いえそんなことは‥』

YG「いーよ気つかわなくて。一緒にやるんだから
　そういうのなしで。」

『‥はい。うーん、そうですねぇ‥ちょっとふわっとしてますかね‥具体的な道筋があるとわかりやすいような‥』

YG「‥‥」

『すみませんっ私ごときが』

YG「いやけっこう鋭いなと思って」

こういうとこが、彼女を選んだ理由でもある。

変に媚び売ったりしないし、絡んでこないし

でも誠実。

『いえ私ごときが‥ほんとすみませんです』

YG「私ごときって‥」
　
　

『仕事のことなんて先輩に比べたら全然わからないし‥』

YG「いいんだよそんなのは」

『健康に関する意識も低いし』

そうなんだろうな。

『デブなんで』

YG「‥‥‥」

そう彼女はいわゆるぽっちゃり

ちょっと大きめではある。