夜 ページ10
それから数日後。
彼女から、うちでお願いしたいと正式なオッケーの返事をもらった。
今後は打ち合わせを重ねて、来年の春までの完成を目指す。
今日はまた、何度目かの打ち合わせなんだけど
彼女の都合に合わせて、初めて夜に会う。
別の仕事を終えて、そのまま夜遅くにお店を訪れた。
HS「こんばんは〜」
『あ こんばんは』
相変わらずの爽やかな笑顔で迎えてくれる。
営業中に来たのは初めてだけど、音楽もかかっていて、
証明が薄暗くて、なんともいい雰囲気。
平日だから空いている、と彼女は言ってたけど、
来ているお客さんはとても楽しそうに飲んでいた。
他のスタッフだけでまわってるそうで、
彼女と奥の席で打ち合わせをした。
今日も彼女と話すのは楽しかった。
仕事の話をしながら、お互いのプライベートについてもたまに話したりして、とても会話が弾む。
とても話やすい人。
受け答えは真面目で、褒めるとすぐ照れるところが可愛い。
一緒にいて、居心地のいい相手だなと勝手に思っている。
『今日は遅くにすみませんでした』
HS「いえ、大丈夫ですよ」
打ち合わせも終わり、帰ろうかと言うとき、
俺のお腹の音が、大きく鳴り響いた。
HS「ハハすみません//」
『フフフ』
HS「お腹空いてて‥笑」
『あ よかったら、、何か食べていかれませんか?』
HS「え そんな申し訳ないですよ」
『食事もまだなんですよね。』
HS「いやぁ、ほんとに?いいのかな」
確かに、ここの料理を食べてみたいとは思っていた。
仕事をするに当たって、
このお店のことを知っておくことは大事だし。
普通にお腹も空いたし。
帰ってもご飯があるわけじゃないし。
HS「1杯だけ、飲んで帰ってもいいですか」
『わかりました!』
にっこりと嬉しそうに微笑んで、メニューを見せてくれた。
他のお客さんもスタッフも帰ってしまって、店内には俺と彼女だけ。
『今日はもう閉めますね』
入り口の看板をCLOSEにして、
電気を少し落としに行ったらしい。
HS「すみませんなんか」
『いえ、今日はもうお客さん来ないと思うんで。
ゆっくりしてください』
ここで飲めるのか。
二人きりの状況に、ほんのわずか、わずかだけど、
嬉しいなんて気持ちがあったりして。
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ごまきち(プロフ) - りぃさん» ありがとうございます☺同じお気持ちの方がいて救われます(T_T)楽しんで推す、私もそうしたいです (2023年3月28日 4時) (レス) id: c587f96da5 (このIDを非表示/違反報告)
りぃ(プロフ) - 完結お疲れ様でした(^^)いつも楽しく読ませて頂いておりました。そして、あとがきの…それな!過ぎて(T_T)リアコだの関係なく、好き過ぎて辛い期有りますよね^^; 公式もこちらの世界も今後も楽しんで推して行きたいです!次作も楽しみです(^^) (2023年3月28日 3時) (レス) @page45 id: ec20f9f1b8 (このIDを非表示/違反報告)
ごまきち(プロフ) - sumikoさん» そうですよね(T_T)希望そのものです。 (2023年3月27日 21時) (レス) id: c587f96da5 (このIDを非表示/違反報告)
sumiko(プロフ) - ユンギを押しですが、ホビタンの兵役を聞いた時は涙が止まりませんでした。みんなの希望ですから当然ですよね。(´;ω;`) (2023年3月27日 12時) (レス) @page45 id: fdb03919c8 (このIDを非表示/違反報告)
ごまきち(プロフ) - フネ55さん» ありがとうございます☺ホビたん楽しんでいただけるよう頑張ります☆ (2023年3月16日 19時) (レス) id: b7a5f11bb3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ごまきち | 作成日時:2023年3月8日 7時