苦手だって【HS】

ワイン ページ38

おいしい。




ワインなんて久しぶりに飲んだ。





前に飲んだ時は案の定すぐに酔ってしまった。







ワインってこんなにすぐ酔うんだって反省して、

それからほとんど飲まなかった。






でも、やっぱり好きなんだよね。




スペイン料理にもすごく合うと思う。



ワインの種類も増やそうかな。







なんて、考えてたら、二杯目を飲んでしまった。




ちょっと気分が良くなって、ポカポカしてきた。








『おいし』





HS「飲みたいんじゃんやっぱ。苦手っていってるけど。」




『飲み方が難しいんだよね。だから苦手なのは苦手』




HS「このワイン美味しいよね。サラッと飲めちゃう」




『うーんあと一口でやめる』






なんかやっぱり酔いが回ってきたかも。






HS「大丈夫？」




尋ねる顔は優しくて、抱きつきたくなる。





『大丈夫‥まだ酔ってない と思う』




HS「顔赤いよ」




『ホソクさんもね』




HS「二人して酔っぱらったらまずいしね笑」





頭がぽーっとして、彼に抱きつきたくて仕方ない。




彼の近くにそっと寄ってみた。




HS「どした？」




『‥ん』





恥ずかしくて、背中から抱きついた。

前からはムリ。





HS「‥なに 甘えにきたの」





『‥ん』





顔をひっつけて、彼の背中の硬さと大きさと、

その温もりを感じる。




HS「そんなかわいいことするんだ」




HS「はい おいで」




絡んでた腕をつかまれたと思ったら、向きを変えて

正面から抱きしめられた。







あったかい。





ドキドキもすごいけど、

ホソクさんのハグはすごく安心する。






HS「酔わずにハグなんて初めてかな」



『いつも酔ってるみたいじゃん』



HS「いつも チュー からだから」



『いつもじゃないよ。たまに、ねたまに』





HS「今日は言わないの？」




『言わないの』





ちょっと顔を離して、おっ て驚いたような顔してる。





見上げたら優しい目がさらに甘くなった。






HS「チューしよ」






こんな距離で言いますか。


　


いつも私が言ってるその口ぐせを言いながら

にやって少し笑う彼。





好きだな



なんて考えだしたら恥ずかしいやら恋しいやら





HS「何考えてるの 俺のことだけ見て」




唇が重なって、そっと目を閉じた。





あなたのことしか見えてないよ。

キス→←家デート

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す