苦手だって【HS】

実感 ページ31

HS「ペアカップにしよっと。二人で使えるだろうし。」





二人で‥‥自分が使うのかな。







HS「どっちのデザインがいいと思う？」





２つのマグカップを見て、私に聞いてくる彼は、
全然気にもしてないみたいで。






『こっちが可愛いですけど、洗いづらい形かなと。
　使いやすいのは、こっちですよね。色もシンプルだし。』




HS「なるほど〜可愛らしさで選ぶと違うんだ。
　 洗いづらいとかは気づかないわ。なるほど」



『これとかだめですか？わたしは好きかも‥』




HS「おっ それいいね。」


　
『使いやすいし、このデザイン可愛い』



HS「見せて見せて〜あ、ペアになるんだこれも。いいね」







わたしは何を真面目に選んでるんだろ。


ホソクさんと、その恋人さんが使うもののはずなのに。






結局ホソクさんは私が言ったペアカップを買った。






HS「ありがと〜いい買い物ができたよ♪」



『‥よかったです』





ニッコリ笑ってみたけど。


だって、笑うしかないよこんなの。






HS「他に見たいものある？」




『ううん 大丈夫』




HS「ご飯行こっか」









雑貨屋さんを出て少ししたところのお店で

食事をした。




HS「これにしよっかな？Aさんは何が好き？』



HS「飲み物どうする？今日は飲まないんだよね。」




ホソクさんはずっとニコニコしてて、

私に気をつかってくれて、優しい。




あんなことがあったのに、自然に接してくれる。






HS「疲れた？」




『ううん』




HS「なんか俺に付き合わせちゃってごめんね」






気づかいもすごいよね。




優しい目。




この目が、すごく好き。











好き





こんな時に実感するなんて。

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