苦手だって【HS】

格闘 ページ4

これは一体なんなんだろう






間違えて入った居酒屋の個室で



女の子に両頬をつかまれて



キスをされそうに？なってる






どんな状況だよこれ







HS「あの‥っ‥酔ってます？」



肩を押して踏みとどまってるけど





『ね』





どんどん俺の方に圧をかけてくる。




HS「いやいや‥あの‥」


『ん‥』


HS「まって、ね」





目を閉じては、色っぽく迫ってくるんだから

対処に困るんだけど。






なにこれ？





泥酔してます？



誘われてる？






この状況はなんだ。



個室で女の子と格闘中。








俺もそれなりに今日は飲んでて、判断力が鈍い。




HS「おーい‥ちょっと‥っ‥どうしたの？」


HS「離してくれるかな」




俺の唇に近づこうとする彼女を抑えながら、

あれこれ話しかけるも特に返事はない。





『んー』





ちょっと力を抜いた拍子に思い切り押されてしまった。





俺は壁にぶつかって、その場に尻餅をついた。





HS「って」




痛いな。



『んー』






いや まだくるのかよ





彼女も座り込んで、真ん前から変わらず顔を近づけてきた。






HS「ちょっ‥まじで」




座ってると思うように力が入れられない。





HS「ねぇっ‥まじでさ‥なに‥大丈夫？」




声に勢いを込めて聞いた。







止まった。








正気になった？








閉じてた目が開いて、俺の目を捉えた。





うわ 逸らせない。




この子 キレイ







HS「っ‥ほら、大丈夫？」






『チュー』




嘘だろ

ちょっまって

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