苦手だって【HS】

約束 ページ28

それから数回




ホソクさんと打ち合わせをした。



細かい部分の確認をして、いよいよ着工になる。








HS「ありがとうございましたーようやく着工まできたね」





『よろしくお願いします』






あの日から、何回かこうして顔を合わせているものの、
特に何も話していない。






むこうもあのことには触れてこないし、
わたしも言えなかった。






あくまで仕事として会うわけで、その話が中心だから。






でも、なかったことになるのが、なぜかさみしくて

思いきって話しかけた。







『あの、今度時間のある日、ありませんか』





HS「ん？時間？休みは来週あるよ。
　平日も夜なら時間あるけど。なんで？」




『また、その、ご飯食べにいきたいなって』





HS「あーいいね」




『ほんとですか』




HS「うん なんかおいしいもの食べいこうか」




『今回は、お酒は飲まないので』



HS「いいの？別に飲んでもいいよ」



『いえ、さすがに‥』




こないだ酔って家まで送ってもらい、キスまでしておいて、また飲みたいなんてとても言えないよ。






HS「わかった」





ホソクさんもそれは察してくれたようだった。






HS「あ、俺買い物行きたいんだけどさ、よかったら付き合ってもらえない？」





『買い物ですか？』





HS「うん。プレゼント選びたいんだけど
　 一緒に見てくれないかな」





『私でよかったら‥』







来週のホソクさんのお休みの日、二人で買い物。




わたしも休みがとれそうなので、夕方から会って、ご飯も食べて、と約束をして別れた。

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