苦手だって【HS】

友の家 ページ26

yourside---------






『‥‥なんで』




「仕方ないでしょ」









あれから数日後。



私はブッチの家で話し込んでいる。









ホソクさんと３人で飲んだあの日。



ビールを飲んで酔ってしまった私をホソクさんが送ってくれて、家に入ってもらった。





かなり酔っていたけれど、そのあたりの記憶はある。








『なんで二人きりになったの』





「だってあんた一人じゃ帰れないし。」




『でも‥‥男の人なんだよ』



「あの人いい人でしょ。」



『いい人だけどさ‥』




「結局はキスしちゃったわけね」




『‥うん。』







不思議なもので、酔ってあんなことをしてるんだけど、

キスをした覚えはあるのだ。



してるときも、あーキスしてる

って頭のどこかで思ってた。





でも夢の中というか、全然現実じゃないみたいで。


声をかけられて、はっと、現実のことだったんだ、
そう思った。







「嫌じゃなかったんでしょ」




『‥‥うん』




「それってさ、ホソクさんだからじゃないの？」





『‥そう なのかな』





「今までも酔ってチューとか言ってたけど、あとから死ぬほど後悔してたじゃん。全部未遂で終わったし。」





『それはブッチが止めてくれてたから』





「それもあるけどさ、誰でもってわけじゃないじゃん、

　今までは、男のほうが積極的に寄ってくるからだったけど
　ホソクさんに会ってからは、自分から発動してるし、
　ちゃんと覚えがあるのに、したなんて、初めてでしょ

　無意識かもだけど、彼としたかったんじゃない？」





『‥無意識にそんなことする自分が怖いよ‥』




「好きなんじゃない？ホソクさんと話してる時、すごく
　幸せそうだよ。」

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