苦手だって【HS】

真相 ページ17

HS「こんばんはー」



『おつかれさまです』



仕事終わり、Aさんと会った。



カフェで軽く食事でもしながらってことになり、
近くの店で待ち合わせをして。





HS「朝ぶりだね」



『おつかれさまでした。体調大丈夫でした？
　あんなところで寝てすぐお仕事でしたもんね』




HS「大丈夫俺若いから笑」




冗談でも言って笑ってほしいのに、真剣な顔してる。






食事をとりながら、少し世間話をした。






『あの‥昨夜はすみませんでした』


HS「いや、一緒に飲もうって言ったの俺だし」



あんなに親しくなったのに、距離ができちゃうのは嫌だ。

ちゃんと昨日のこと、話したいんだろうな。








HS「ちなみに、記憶ある？」



『‥‥すみません途中からは』




HS「そっか‥じゃあ、何したか覚えてないのか」



『‥やらかしました？』



HS「いや、まぁ‥‥」





言っていいものか悩む。





『もしかして、キスとか、しようとしましたか』



険しい顔を手で隠しながら聞いてきた。




HS「え なんでわかるの」



『あああーーー』




机にそのまま突っ伏してしまった。





『本当にごめんなさい‥ああ もう‥最悪‥ああー』




そんなに落ち込むんだってくらい頭抱えてるけど。




HS「いや 別にいいんだけどさ。もしかしてよくあるの？」



『本当に、最低ですよね。お酒好きなんですけど、飲みだすと止まれないときがあって‥‥
途中から全く記憶がなくなってしまって。』




HS「酔うのはわかるけど、なんでキスなんだろうね笑」





『自分でもそうなってるときは全く覚えてなくて‥
　最近は友達にいつもついてもらうようにしてたんです。
　キス魔になってるって何回か言われて。』




HS「へぇ‥そっか」





こないだみたいなことね。

なるほど。






『飲まなきゃいいんですけど、こういうお店やってると、
お酒も詳しくなきゃだし、少しは飲まないとで。
自分が駄目になるのはどこなのかを知りたいんですけど
失敗するんです‥‥ごめんなさいほんとに』



HS「別に俺はいいけど。でも男と飲むのは危ないね」



『はい。お店だし、ホソクさんなら‥って甘えてました。』





そんなこと言われたら、嬉しいんだけど。





『‥あの、その、わたし、ほんとにはしてませんよね？』



HS「ん‥キス？されたよ」


『えええええ』

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