優しさ ページ27
痛いな。
控室に戻ったものの、足首がジンジン痛む。
さっきので変なふうに捻ったな。
あの場でそんな素振りを見せたら大ゴトになると思って、
隠して去ってきた。
どうしようかな。
撮影が終わるまであと一時間くらいは時間がある。
このままだと、歩くこともままならない。
スタッフさんに気づかれてしまう。
私は足を引きずりながらこっそり湿布を買いに行って、
控室に戻ることにした。
TH「Aちゃん」
思ったより早く撮影は終わったらしく、
テヒョンさんが戻ってきた。
TH「大丈夫？！」
『うん、大丈夫だよ。撮影は無事できた？』
TH「俺はいいよ。Aちゃんいないで心配した。
足、痛いん？」
『大丈夫だって。』
TH「湿布あるやん。貼ろうとしてた？。」
『大丈夫だって‥‥』
TH「立って歩いて」
『‥‥』
立ち上がろうとしたものの、足首に力を入れるとかなり痛い
TH「ほら痛いんや。座って」
『‥‥言わないでね誰にも』
また椅子に腰掛けると、私の前に来て足を触った。
TH「腫れてるやん。病院行く？取りあえず湿布貼ろっか」
『大丈夫。骨とかそんな感じじゃないから。
ほんとに捻っただけ。様子見るからさ。』
TH「‥ごめんね 俺のこと庇ったからやね」
『あ、いいって。自分でやるから』
湿布をとって貼ろうとするから、慌てて断ったのに、
彼は慣れた手付きで貼ってくれた。
TH「いいの」
目の前に跪いて、黙って足を触られてるから、
緊張してしまう。
TH「ごめんね 女の子なのにこんな怪我させて」
『テヒョンさんのせいじゃないから。私の仕事だし。』
TH「いつも自分のことより俺のことばっかやん
守ってあげれんなくて、俺、カッコ悪い」
『そんなこと‥‥』
TH「痛かったんやろ。でもみんなの前やから我慢してたんや。あのスタッフのことも、気にしんように、やろ。」
『‥‥まぁ』
TH「‥‥‥」
突然、ガバっとハグされて、背中をポンポンとされた。
TH「Aちゃんは優しいね」
‥‥優しいのはあなたでしょ。
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ごまきち(プロフ) - フネ55さん» ありがとうございます☆ちょっとジミンスパイスを入れてる最中です。お付き合いくださり感謝です☺ (2023年1月29日 11時) (
レス) id: 1debce441c (このIDを非表示/違反報告)
フネ55(プロフ) - お話、とても面白いです！ジミン君との関係が動き出してワクワクしてます…！いつもマメな更新ありがとうございます！ (2023年1月29日 8時) (レス) id: 1e34f72837 (このIDを非表示/違反報告)
ごまきち(プロフ) - にゃんさん» ありがとうございます☆ドキドキをお届けできたら嬉しいです☺ (2023年1月28日 14時) (レス) @page42 id: 1debce441c (このIDを非表示/違反報告)
にゃん(プロフ) - お話しとても好きです。更新の度にドキドキ♡ (2023年1月28日 9時) (レス) id: 9fec16a902 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ごまきち
| 作成日時：2023年1月22日 11時
