スーパーモデルの裏の顔【TH】

初仕事 ページ14

それから私は、バイトを辞めた。




もともとやりたいことがあって、バイトはお金のためにやってただけだったし、辞めることはそんなに迷わなかった。


次の仕事が務まるのか、そこはすごく悩んだ。



でも、知らない世界でやってみたいなという気持ちもあって、思い切って決断したんだ。






今日からいよいよ、モデル【Ｖ】ことテヒョンさんのサブマネージャーという肩書きで、仕事を始める。




『よろしくお願いします』





マネージャーさんから事務所の数人の方に紹介してもらい、
さっそくテヒョンさんのところへ。






TH「Aちゃん！よろしく〜ありがとうね」




『こちらこそよろしくお願いします』





ニカって笑う彼は、本当に可愛らしい。




こんな有名人ですごい人と一緒にいるなんて、信じられなかったけど、彼の飾らない様子に安心した。








mg「スケジュールはメールで送った通りね。
　 半月ごとに送るから。

　 基本的にテヒョンと一緒に行動してほしい。

　 楽屋とかにいて、誰か来たら代わりに対応して。」





マネージャーからは簡単な説明を受けて、私はテヒョンさんと行動をともにしている。








マネージャーがいるときは対外的なことは全てやってくれるので、そのフォローをするくらい。





あとは、彼の近くにいて仕事の様子を見守るくらい。







私は楽屋での彼しか知らなかったけど、
撮影の様子を見てたら、圧倒されてしまった。










かっこいい。




さすがスーパーモデル。





どの瞬間を切り取っても、完璧だ。






スラッとしたスタイル


ハイブランドの服を見事に自分のものにして


ポージングもサマになってる。










なんて美しいんだろう。


カメラを見つめる目つきは鋭くて、息を飲んだ。






見惚れてしまうほど、魅力的。






これがプロのオーラなんだ。








撮影が終わりオッケーがかかると、

TH「ありかとうございます」

とクールに一言呟いて、頭を下げた。




そのまま彼の荷物をもって控室に一緒に戻っていった。

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