陽だまりの先生【NJ】

友人 ページ8

NJside----





今日も、夕日が綺麗だな。




仕事のキリがついた時間、中庭で読書をするのが俺の趣味だ。



ここは研究棟の中庭なので、一部の人間しか来ない。



芝生と、一つだけのベンチ。
その傍らには、大きな木が一つだけ立っている。




今日は講義が午後からだったので、もう夕方。
綺麗な夕日を見ながらの読書は最高だ。









好きな勉強をしているうちに、どんどん突き詰めたくなって、気付いたら大学に残り続け、今に至る。




一人暮らしで、好きな研究もして、毎日気ままに生きている。




人と接するのがあまり好きじゃない俺にとっては、ありがたい環境だ。






スマホに一件の通知。




俺にメールがあるとすれば、一人しかいない。




JN「ご飯行くぞー」





大学の先輩であり友人であり、同じ准教授のソクジン先生。

現代語が専門で、授業もわかりやすいと評判だ。

俺より2つも年上とはいえ、20代の准教授は数えるほどしかいないので、何かと有名人だ。








JN「毎日お前とご飯食べて、いい加減飽きるな」


NJ「お互いに他に行く人いないから仕方ないですね」


JN「俺はいくらでもいるよ!」





お互いに一人暮らしの俺達は、毎日のように一緒に夕食を食べている。




俺は頭が固くて、話が長いから、モテないんだと思う。


もう何年も恋人さえいない。




それに引き換え、この先生は明るくてひょうきんで、顔もいいし、モテる。


でも、恋人はいない。




実は根暗だと言っていた。







俺達はなぜか気が合う。





JN「そういえば、お前に質問した学生がいたって？」


NJ「ああ まぁいましたけど」


NJ「珍しい子もいたんだね。しかも女子らしいじゃん」


NJ「珍しいって、どういう意味？」

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