陽だまりの先生【NJ】

７年の想い ページ43

俺が大学生の頃に、出会っていたということ？



毎日バスで通っていたけど、まさか、そんな頃から彼女は俺を知っていたなんて。




しかも、俺を想って大学に入った？




７年？





彼女が手を繋いだ理由を知りたかったんだけど、
まさかそんな長い間の話になるとは、予想もしてなかった。





NJ「ごめん、ちょっと驚きが、、、本当に？」



『引きますよね。普通に。大学まで追いかけてきたなんて』



NJ「何でまた。え？俺？バスで見ただけだよね？」



『いつも難しそうな本読んでて、素敵だなって。
　でもおっちょこちょいなところもあって。』




NJ「そこまで見られてたんだね。全然知らなかったよ。
　 それにしたって、俺だよ、、、何で」




『教科書見てたら、三角比懐かしいって言われて。
　勉強頑張って、って一言で、受験まで頑張れたんです。』



NJ「そんなこと言ったの？いやぁ全然‥‥」



『大学入ってからも、ずっと密かに見てました。
　講義とれたのもすごく嬉しくて。
　どんどん近付けて、すごく幸せで、、、』





NJ「、、、ごめんなんて言っていいのかわからないけど。
　 とりあえず、ありがとう。かな。」





『迷惑じゃないですか？』





NJ「驚いたけど、迷惑なわけないよ。
　 ごめん、じゃあ、手を繋いだりするのは
　 憧れの気持ちということで。理解したよ。」





『理解してます？』



NJ「ああ。信じられないけど、ずっと長い間、
　 憧れてくれて、慕ってくれてたってことなんだよね。」



『はい。でも、それだけで手を繫いだんじゃないです』





ん？もう俺の頭ではついていけない。



そんな長い間の憧れ以外に、理由があるのか？

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