告白 ページ42
『‥‥‥』
Aさんは、黙って立ち止まってしまった。
聞いちゃいけなかったのか。
NJ「ごめん、変なこと言って」
でも手は離したくなくて、ただ彼女の顔をみつめていた。
『‥わたし、迷惑ですか?』
NJ「え、いや?」
なんで迷惑だと思うのか、全然わからなくて、
焦ってしまった。
『この間もくっついたり、今日も手繋いだり、なんか一方的ですよね。』
NJ「俺、ごめん。そういうの、わからなくて」
『私の気持ち、気づいてますよね。でも、はぐらかしてます?何もしてくれないのは、、応えられないからですか?』
気持ち?
気付いてないといけなかったのか?
『‥‥‥』
また黙ってしまった。
NJ「ごめん、俺は、こういう女性の心の機微に疎くて」
『迷惑でしたよね。』
ヤバイ。半泣きで話させてしまってる。
NJ「違うよ。迷惑なんて全く思ってない。
ただ、手を繫ぐのは、寒いだけじゃなく、特別な思いがあ
ると、そう思って間違いがないのか、確かめたかった。」
『特別、ですよ。
ずっと、ずっと、先生は私の特別な人でした。』
NJ「ずっと、、特別?」
下を向いて涙を堪えていた彼女は、まっすぐこちらを見て、ゆっくりと何かを決意したように話し出した。
『私、もう7年、先生のこと見てます。』
NJ「7年?え?」
7年ってことは、、、俺が20歳。彼女は、15、6?
そんなに前から、見てるって?
『先生、いつもバスに乗ってましたよね。大学生のとき。』
NJ「ああ、あの頃の下宿からはいつもバスで通ってたけど」
『そのバスに私も乗ってたんです。』
NJ「そうだったの?ごめん、え?話したことあった?」
『一度だけ。傘を忘れた先生に、声をかけて。
次の日、先生から声かけられて。』
NJ「そうだったんだ、、、ごめん、記憶になくて」
『覚えてなくて当然です。一方的に見てただけですから。』
NJ「でも、7年見てたって、どういう、、、?」
『その時から、ずっと先生に憧れて、ずっと見てました。
頑張って勉強して、数学が好きになって。
この大学へ入ったのも、先生のこと想ってたからです。』
初めて知る事実に、驚きすぎて言葉が見つからない。
NJ「‥‥ちょ、ちょっと待って。一旦、整理させて。」
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ごまきち(プロフ) - haru418さん» ありがとうございます!大好きなナムの魅力を感じていただけたら本望です! (2022年11月27日 4時) (レス) @page44 id: 0dbf849285 (このIDを非表示/違反報告)
haru418(プロフ) - このお話しのナムさん、最高にキュートです。更新楽しみにしています! (2022年11月26日 22時) (レス) @page41 id: 51924f2e98 (このIDを非表示/違反報告)
ごまきち(プロフ) - tyaiさん» ありがとうございます☺ナムの魅力が届きますように‥! (2022年11月26日 15時) (レス) @page19 id: 0dbf849285 (このIDを非表示/違反報告)
tyai - すごく面白いです。どうしたらそんな素敵なお話が書けるのですか?大好きです!頑張ってください。 (2022年11月26日 8時) (レス) @page31 id: 4eebb26101 (このIDを非表示/違反報告)
ごまきち(プロフ) - lalacampanella3さん» ありがとうございます☺一つの話の最中はその人に恋してしまうので、完結したい派でして。励みになるお言葉です☆ (2022年11月26日 6時) (レス) @page31 id: 0dbf849285 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ごまきち | 作成日時:2022年11月23日 10時