変な子 ページ12
先生の前まで行ったところで、ルイは急に立ち止まった。
「あっすみません次、選択授業だったんだ。
じゃあ先生失礼しまーす」
『えっ ちょっと 』
颯爽と立ち去ってしまった。
私の目の前には先生。
何も言わないのも気まずいよね。
『あ えっと 』
NJ「ありがとう。」
『え?』
まさかお礼を言われるなんて思ってなくて、先生の顔を見上げてしまった。
NJ「質問してくれて。おかげでどこがわかりづらいのかが
わかったよ。」
『こちらこそ!ありがとうございました』
NJ「静かになったから、不安になったんだよ。
あれ、タイミング間違えたかなって」
『いえ、初めてだったので、驚いただけだと。
でも、質問タイムがあると、助かります』
NJ「そうなんだね。」
普通に話してる。すごい。
ここ何度か顔を合わしているうちに、話せるようになったなんて。
NJ「前に君に質問されて、学生の気持ちになることも大切だと思ったんだ。おかげで気づかせてもらえたよ。」
『いえ、私は何も、、、そうだったんですね』
NJ「最初の講義から、毎回しっかり聞いてくれてたよね。
いつも真ん中で、ちゃんとノートもとって。」
嘘
先生知っててくれたの?
嬉しすぎる。
先生を想って頑張ってきたことが、少しは届いてたなんて。
NJ「君みたいな子が、わかるようにしてあげたいなんて。
今さらだけど。」
ずっと、ずっと
遠くから見てるだけの先生は、
本当に素敵な人だった。
いつも難しい話し方だけど、こうしてちゃんと考えてくれる優しさもあって。
ここ数週間で、こんなに急激に近づいてしまって、
感情が忙しすぎた。
ああ
胸がいっぱいだ。
NJ「あっ‥?!え? ごめん、何かした?!」
涙が出てきてしまった‥‥
嬉しすぎて、私の頭ではこの気持ちを処理できてないらしい。
『違います、、、すみません』
NJ「いや、その、大丈夫?何か失礼なことを言ったかな」
どうしよう。困らせてる。
もう最悪だ。
今すぐ消えたい。
『すみません失礼しますっ……』
先生の顔を見る余裕もなく、パタパタと走って逃げてきてしまった。
やってしまった………
変な子だと思われたに違いない。
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ごまきち(プロフ) - haru418さん» ありがとうございます!大好きなナムの魅力を感じていただけたら本望です! (2022年11月27日 4時) (レス) @page44 id: 0dbf849285 (このIDを非表示/違反報告)
haru418(プロフ) - このお話しのナムさん、最高にキュートです。更新楽しみにしています! (2022年11月26日 22時) (レス) @page41 id: 51924f2e98 (このIDを非表示/違反報告)
ごまきち(プロフ) - tyaiさん» ありがとうございます☺ナムの魅力が届きますように‥! (2022年11月26日 15時) (レス) @page19 id: 0dbf849285 (このIDを非表示/違反報告)
tyai - すごく面白いです。どうしたらそんな素敵なお話が書けるのですか?大好きです!頑張ってください。 (2022年11月26日 8時) (レス) @page31 id: 4eebb26101 (このIDを非表示/違反報告)
ごまきち(プロフ) - lalacampanella3さん» ありがとうございます☺一つの話の最中はその人に恋してしまうので、完結したい派でして。励みになるお言葉です☆ (2022年11月26日 6時) (レス) @page31 id: 0dbf849285 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ごまきち | 作成日時:2022年11月23日 10時