誕生日 ページ1
お金もない家もない
そんな彼を拾ったのが約一年前。
ずっとそばいるうちに愛が芽生えて、恋人になって。
自分の平凡な人生にこんなことが起こるなんて、思ってもなかった。
家でのわだかまりもなくなり、また舞踏の道を志した彼。
実家へはたまに顔を出しながら、私との生活は変わらず。
私達は、甘い同棲生活を送っている。
そんな中迎える今日は、彼の誕生日。
少し早くベッドに入って、０時を迎える瞬間にキスをした。
『おめでとう』
JM「なにが？」
『誕生日おめでとうだよね？』
JM「・・忘れてた！」
『ほんとに？！』
JM「去年は母さんのことがあって、それどころじゃなくて。
そっか、今日13日か。」
『26歳だよね。おめでとう』
JM「ありがとう。Aと迎えられたんだね。嬉しい。」
本当に忘れてたみたいで、この数年、彼は大変だったんだろうなと、改めて思った。
JM「キスしてくれたってことは、プレゼントはA？」
『そういうわけじゃなかったんだけど』
JM「え〜そのプレゼント欲しい」
『……』
そっと彼の顔の両側に手をついて、いつもより少しだけ積極的に自分からキスをした。
JM「大胆だね。」
スイッチが入った彼は、急に男になるからドキドキする。
頭をつかまえられて、キスが何度も続けられる。
舞踏をやってきたからか、彼の身体は、すごく引き締まっていて、筋肉がすごい。
強い力で抱きしめられて、彼のされるがままになるのが、
大好きな私。
こうして、誕生日の甘い夜は過ぎていった。
♡♡♡
甘い誕生日とはいえ、お互いに仕事の日だったので、
朝は普通に出勤。
でも私は午後から有給をとって、買い出しと料理の準備。
彼がいつもは先に帰ってるけど、今日は迎えてあげたくて。
ささやかな飾りと、彼の好きな料理を作って。
ケーキも手作りした。
下手に背伸びしても仕方ないと思って、いつもの我が家の味を少しだけ豪華にしたくらい。
きっと高級で美味しい料理なんてたくさん食べてきただろう
この一年、美味しいって食べてくれたけど、私の料理なんて地味で物足りなかっただろうな。
まぁ、気持ちだよね、気持ち。
全て準備を終えて、彼の帰宅を待った。
好きな人の誕生日を祝える幸せを、噛み締めとこう。
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ごまきち(プロフ) - 凛さん» ありがとうございました☺心の栄養なんて素敵な響き♡キュンは、エネルギーになりますよね。またお会いできたら嬉しいです (2022年11月22日 5時) (
レス) id: 0dbf849285 (このIDを非表示/違反報告)
凛(プロフ) - 完結おめでとうございます！素敵なお話と、年下ジミナにキュンキュンしてましたー💜心の栄養をありがとうございました。他作品も応援してます。 (2022年11月21日 22時) (レス) @page10 id: 5f9a523842 (このIDを非表示/違反報告)
ごまきち(プロフ) - 凛さん» ありがとうございます☺自分の中で決めてるエンドがあるので、そこまではもう少しお付き合いくだされば嬉しいです💜 (2022年11月20日 11時) (レス) id: 0dbf849285 (このIDを非表示/違反報告)
凛(プロフ) - えーもう幸せ過ぎて、飛び跳ねたいです。二人が結ばれたところで終わっちゃうかなって思ってたので、続編嬉し過ぎます＊ (2022年11月20日 9時) (レス) @page2 id: 5f9a523842 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ごまきち
| 作成日時：2022年11月20日 7時
