あなたを支えたい【HS】part2

追い打ち ページ34

『なんか、メンバーが喧嘩してるって噂聞いたんだけど』



NJ「ああ、ごめん。心配かけて。」



『何で？何があったの？』



NJ「いや、大丈夫だ」



『私が聞いちゃいけないこと？』



NJ「そういうわけでは、、、。ホビとは話せてないんだな」



『……うん。最近すれ違いで。彼からは何も』








NJ「先生の写真の件で、事務所と話し合いしてるんだよ。
　 このまま静観するていうのが事務所の考え。

　 でも、一部のやつは、ちゃんと恋人って公表できない
　 ことに腹を立ててる。
　 先生が言われ放題だからな。」




『そんなこと、、私はいいよ。』




NJ『実際、ジンヒョンやユンギヒョンの恋人のことは何も公
　 表する予定もないし、今回もそのままだろうと思う。


　 でも、恋人がいるやつと、そうでない奴らの間に、
　 微妙な温度差があってさ。喧嘩ってほどじゃないけ
　 ど、少しよくない空気はあるかな。』



『そうなんだ‥‥』





誰も、何も言わなかった。


私には言えないのか。


気を遣ってくれてるんだよね。






NJ「先生が辛いよな。仕事先でもいろいろ言われるだろ」



『私はいいの。別に顔だして生きてるわけじゃないし。
　よく知ってる人たちはわかってくれてるし。

　それより矢面に立つのはメンバーだから。
　みんながそんなふうになるのが一番辛いよ』





NJ「気にしなくていいからな」


『‥‥うん、、ごめんね』






ショックだった。

彼を支えたいと思っているのに、苦しめてしまっている。




他のみんなにも、迷惑をかけてるんだ。



何もできない自分の無力さを痛感する。


そして世界を前に戦っている彼らのことを思うと、
申し訳無くて仕方ない。






そんなタイミングで。
追い打ちがかかる。



「こちらの話に応じる気になりましたか？」




『何もお答えできませんので』




「これを見てもですか？」





記者に見せられたのは、私と彼のツーショット写真。

楽屋裏で撮られたであろうもの。


彼が優しい顔して私に笑いかけて寄り添っている。

肩に手を置いていて、見ようによってはすごく密着して見える。




「彼と付き合ってますよね」




騙されるな。ハッタリかもしれない。





『何もお答えできません』




「一緒に暮らしてますよね」




もう一枚の写真には、マンションから一緒に出てくる私達が写っていた。





どこから撮ったんだろう。



セキュリティがある場所のはず。

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