あなたを支えたい【HS】part2

不穏 ページ33

わかれてくださいって。


まるで付き合っているのを知ってるかのよう。


そして、なんのためにそんなことを言ってるのだろう。


変なことを言えば墓穴を掘ることになるから
慎重に話さなければいけない。





『すみません失礼します』





とりあえずその場を去った。












でも、その人はそれから何度も現れたのだ。








彼に相談しようかとも思った。



でも、ただでさえ忙しい中で、私のことで余計な注目を浴びてしまっているのだ。



何だかこれ以上迷惑をかけるのは申し訳なくて、すぐに言えずにいた。







HS「ただいま」




『おつかれさま』




HS「うん 今日は忙しかったよ」




『大丈夫？』




HS「うん」




『‥‥まだ寝ない？』




HS「うん、少しやりたいことあって。先に休んで」




『おやすみなさい』




HS「おやすみ」







最近、好きという言葉を言わない日がある。




私から言えばいいのに、なぜか言えなかった。




彼らは明らかに疲れていて、一緒に寝ることもたまにしかない。




いつも外では優しく明るくしてる。




完璧に仕事をこなして、世界中の人に夢を与えているのだ。



だから家でそんなこと頑張る必要もないから、したいようにしてもらいたいと思ってる。





時々難しい顔をして何か考えている。




話しかけると、何って優しい顔で言うけど、作り笑顔だよ。





前みたいに、相談しに来てくれたらいいのに。




癒やしてあげられたらいいのに。






なんたか、恋人になってしまったことで、
前のような医者としての支えができなくなっている。







こんなの良くない。



でも、話す時間すら彼にはないと思うし、そんな時間をとらせることも申し訳無い。









私への風当たりは相変わらず厳しくて、


行く先々で辛い思いもした。






そんな中聞いた、メイクさんの話。





「メンバーが喧嘩している」





という話。






なぜ？






私は、事務所にいたナムジュンさんに、声をかけて話を聞いた。

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