あなたを支えたい【HS】part2

すれ違い ページ31

yourside----




一緒に暮らし始めて、数ヶ月がたった。





彼の仕事は本当に不規則で、しかも激務で。




家にゆっくりいられる日なんて、全然ない。


忙しくて倒れないかと心配になるけど、
前のように無理して我慢することはなくなったと思う。







家のことは私がほぼやっている。




仕事はのんびりやらせてもらってるから、朝出て夜には帰る生活。家事は全然苦ではない。



すれ違いの生活でも、寝るときは彼は必ずベッドに入って、数時間でもひっついて寝る。




HS「Aがいないと眠れない」




なんて言ってるくらい。









今日も私は先に帰ってきたけど、彼はいつになるのかわからない。






食事も家でとれないことが多いので、めったに二人分は作らない。




一人分の夕食を食べて、一人で過ごす。





テレビをつければ、大好きな彼らのCM。





スターなんだよな。





こんなすごい人たちのそばにいることを誇らしく思う。





でも次のCMには、キレイなガールズグループの子たち。




この人たちとも出会うんだよな。





こういうとき、無性にさみしくなる。






自分なんかがそばにいていいのだろうか。




あんな可愛くてきれいで同じ世界で戦ってる人がいたら、
好きなるんじゃないだろうか。




自分でも言ってて虚しくなる。





寝よう。





ベッドに入って、電気を消した。




会いたいなぁ




そんなことを考えながら




さみしくて、ぬいぐるみを抱きしめて、眠りについた。









ゴソゴソ





夜中に物音と人の気配で目が覚めた。






HS「ごめん 起こしちゃった？」




『おつかれさま。何時だろう？』




HS「３時。ごめんね深夜に。」




『遅かったんだね。おつかれさま』





HS「少ししか寝れないけど、、、顔見たくて」





『うん 無理しないで 一緒に寝よ』




僅かな時間でも、一緒にいられるなら、それで十分。




広いベッドに二人で小さくひっついて眠る。




世界中で二人きりになったみたいで、お互いの温もりだけを感じる。




『好きだよ』




HS「うん 俺も好き」




この言葉が聞ければ、きっと頑張れるから。

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