ミンさんの偽彼女【YG】その２

ミス ページ9

TH「卵焼きおいし〜♪」




『普通だと思うけど』




TH「こんなに上手いの食べたことないよ」




『褒めても何も出ないよ』





テヒョンくんはお弁当の卵焼きを食べながらやたらとほめてくる。




最近いつもそばにいる気がする。




まぁ同じ課だし、仕事も一緒にしてるから、別に変じゃないんだけど。



距離が近い。



『他の若い子と食べないの？ご飯』



TH「Aさんがいい」



『わたし睨まれるからやめてよ』




TH「なんで？食事してるだけじゃん」



『もてるでしょテヒョンくん』



TH「モテるけどモテない。好きな人にはモテないから」



『そうなの。で、彼女いないんだ』



TH「Aさんが彼女だったらいいのに」



『はいはい』



TH「彼氏と別れる予定ない？」



『ないよ』



TH「別れたらいつでも俺がいますからね」



『ご心配なく。予定ないので笑』





まったく、どこまで本気なんだか。




夜にはユンギに会える。ワクワクして午後の仕事も頑張れる。







はずだったんだけど。






「どうなってんだ」





上司の怒鳴り声が聞こえてきた。







TH「すみません。」




どうやら、珍しくテヒョンくんがやらかしたらしい。











『何？どうした？』



TH「僕の確認不足で。先方に損害が出るかもって。
　 明日までに修正して出さなきゃいけないです」






テヒョンくんは、顔色も悪いし、さすがに落ち込んでる。



てか、普通に明日までとか無理でしよ。




『一緒にやるよ』



TH「でも、、、」



『わたしも先輩なのにフォローできなくてごめんね。
　二人の方が早いから。がんばろ。』






ユンギには、今夜は会えなくなったと連絡した。





さみしいけど。仕方ない。
ごめんね。

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