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(ym.side)


今思えば賢い伊野尾ちゃんの
手のひらで転がされていたのかもしれない


俺が伊野尾ちゃんと
定期的に家でご飯を食べているとあの時言えば
理由は必ず聞かれてただろう

"なんとなく"とか、"流れで"とか
いくらでも理由なんて誤魔化せる
(いや、現に"なんとなく" "流れで"そうなったわけなのだけれど)

その曖昧な部分につけこんで
色んな方面から勘ぐられるのが
嫌だったんじゃないか、って俺は思う
今だから分かったことだけど



問題は後者だ

最初は普通だった
そりゃあ、いきなり伊野尾ちゃんが
家を訪ねてきたのは想定外だったけど

猫のような気まぐれな彼は
ご飯だけ一緒に俺んちで食べて帰っていったんだ


俺と伊野尾ちゃんは
俺と知 念と圭人
あるいは伊野尾ちゃんと大ちゃんのように
仲がいいわけではなかったのはもう周知の事実

関係性を表すとすれば「メンバー」

それ以上でもそれ以下でもなかった......はずだ


しかし回を重ねるごとに増えていくスキンシップ
最初は同じソファ
空いていた俺の隣に座ってきた

しだいに2人の肩が触れ合う距離で座るようになり
行き場をさまようお互いの手と手が絡み合った

最初こそは胸を踊らせていたものの
終いに『一緒に寝よう』と言われた時には
さすがにどうしようかと頭を悩ました


もちろん健全な意味である
だけども俺にとっては好きな相手
結局またも伊野尾ちゃんのお願いなるものに負け
それから幾度となく理性との戦いを繰り広げた


.

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作者名:名無しの腐女子たち x他7人 | 作成日時:2017年3月16日 21時

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