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# step 04 ページ4

............

「...お、お邪魔します...。」

完全に緊張した素振りを見せて、伊野尾ちゃんは恐る恐るうちへ上がった。

「ははっ、伊野尾ちゃん 何回かうち来たことあるのに」

リビングに向かおうとすると、腰に彼の腕が回された。

「...ねぇ、すき」

「うん。」

「抱きしめて、」

腰に回された腕を解いて踵を返し、伊野尾ちゃんをぎゅっと抱きしめた。

「...キス、して、」

「...うん。」

そっと頬に触れ、少し顔を傾けてキスをする。

緩く開けられた口に、自身の舌を捩じ込むとぴく、と彼の肩が跳ねた。

「ん、んん...っ...」

伊野尾ちゃんは、すぐに絡み合う舌に応えてくれた。

それがなんだか嬉しくて、夢中で彼の唇を貪った。

「...っはぁ...」

唇を離すと、伊野尾ちゃんはとろとろにとけた表情をしていた。

「...次は?」

優しい声色で俺は問うた。

「......山田と、えっちなことしたい...。」

「...いいよ、しよっか。」

所詮、伊野尾ちゃんは『彼女』の代わりだ。

...初めはそう思っていた。

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作者名:名無しの腐女子たち x他7人 | 作成日時:2017年3月16日 21時

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