僕もう知らない! ページ12
Chinen:side
『おれね、山田が好きなんだ。でもね、この気持ちを伝えようとは思わない。』
そう、前に2人でご飯を食べに行ったときいのちゃんが言っていた。
僕は、何で?って聞いたんだ。そしたらいのちゃんが
『山田は優しいから……おれに気を使って一緒にいてくれるかもしれないから』
そう言ったいのちゃんの笑顔がすごく綺麗で、でも今にも消えそうなくらい儚くて今にも……僕は思わず『両想いかも知れないのに?』って言ったんだ。
『そうだとしても、おれは言わないよ。』
『っ、何で?』
『だって、男同士って、いろんな障害があるからね。ばれたら何言われるかわかんないし、山田が傷ついてるところ見たくないもん。それに、いつかは子供が欲しいって思うかもしれない。俺にはそれができないからさ、』
『でも、気持ち伝えた方が楽じゃない?』
『いいの、おれ、元々は大ちゃんが好きだったんだ。でも大ちゃん、彼女いるでしょ?すごいショックで気持ちも伝えられないまま失恋して……でも誰かに相談することなんて出来ないから、ばれないように笑って隠してたんだ。』
『そうだったんだ……』
『うん、でも山田ってすごく人のこと見てるでしょ?それでね、ある日聞かれたんだ。』
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作者名:名無しの腐女子たち x他7人 | 作成日時:2017年3月16日 21時