# step 02 ページ2
「...俺、実は付き合ってる女の子がいたんだ。」
「マジで? よく撮られなかったねぇ」
と伊野尾ちゃんは呑気に言った。
「......で、さっきフラれた。」
腕を伸ばして、携帯を手に取る。
ロックを解除して、彼女とのトーク画面を開いた。
ごめんね
私、ちょっと気になってた人から告白されちゃって、
もう涼介とは付き合えないんだ
「結構好きだった...ってことにフラれてから気付いた。絶賛失恋の傷に浸り中だよ。」
ふは、と無理をするように笑うと、隣の伊野尾ちゃんは眉間に皺を寄せて、今にも泣きそうな顔をしていた。
「なっ...、なんで伊野尾ちゃんが泣きそうになってんだよ」
その頭をくしゃりと撫でてやると、頬を涙が伝うのが見えた。
「もー、伊野尾ちゃーん...」
親指でその涙を拭ってやる。
「...だって、俺も失恋したときの苦しさ、分かるもん...」
声を震わせて、伊野尾ちゃんは言った。
彼の後頭部を持って引き寄せて、額を俺の肩につけさせた。
他のメンバーに彼の泣き顔を見られないように。
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作者名:名無しの腐女子たち x他7人 | 作成日時:2017年3月16日 21時