Please realize that you love.(ym×in)

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今日は大ちゃんと二人きりの撮影。

俺達二人が載るwithの。

山田に腕を掴まれてから、もう一ヶ月が経つ。

時間の流れってはやいよね。

やはりあれからも山田の態度は変わらず、大ちゃん、知念と話している時には必ず鋭い視線を感じた。

俺、二人と喋ってちゃダメなの？って聞きたいくらいに、鋭い視線。

痛い痛い。



有｢伊野尾ちゃん！ おはよう！｣

｢大ちゃんおはよ〜｣



あ、今日は話聞かなくても大丈夫かも…そう思った束の間、大ちゃんから聞きたくない言葉が発せられた。



有｢俺、山田と付き合うことになった｣



…は……？

うそ、でしょ…。



｢山田、って、あの…エース様の？｣

有｢う、うん！ 山田 涼介の山田｣

｢そ、うなんだ…おめでとう｣

有｢ありがとう！ 伊野尾ちゃん！｣



やっぱり、大ちゃんが好きだったんだ…。

だよね、あんな仲良さそうで、俺なんかが割って入るなんて出来るわけなくて…。

嬉しそうに山田とのことを話し出す大ちゃんに、嫉妬もなんの感情も出てこなかった。

ただ俺は、最初から無謀な恋をしていたってことに、笑うしかなくて。

ダッサ…。



｢大ちゃん｣

有｢ん？｣

｢おめでとう。ちゃんと幸せになってね？｣

有｢っ、ちゃ〜んっ！！ 大好き！！｣



いつもなら嬉しい、大ちゃんの大好きが全く嬉しくなくて。

大好きな大ちゃんからの大好きって言葉のはずなのに、なんでだろう。

いくら考えても答えは出てこなくて。

家に帰っても、何故か涙は一粒も出てこなかった。

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