24 ページ24
(yb side)
｢なぁ、どう思う？｣
八｢なにが｣
｢伊野尾と涼介のこと｣
八｢…二人の問題だよ？ 首突っ込むつもり？｣
確かに二人の問題だ。
部外者が首突っ込むべきじゃないのは分かってる。
光から伊野尾が泣いたと聞いたあの時、すぐに光の家に向かった。
ベッドで横になっている伊野尾の目尻は赤くなっていて、涙の痕も見える。
なにがあったのかは知らないと光も言っていたが、涼介が関わっていることは確かだ。
あの伊野尾が、涼介以外で感情を激しく露わにすることはほとんど無いから。
｢俺はさ、あいつに幸せになってほしい｣
八｢でも、伊野尾ちゃんが幸せになっても、大ちゃんはどうするの？ いくら伊野尾ちゃんが相手でも、大ちゃんが山田を渡すなんてできないと思うけど｣
｢…そうだよなぁ……｣
八｢はぁ……まぁ、山田次第じゃない？ 山田がどっちを取るかだと思うけど。最近の山田、大ちゃんより伊野尾ちゃんといるじゃん｣
そう、俺らから見ても分かる。
涼介が伊野尾と一緒にいること。
確実に伊野尾に惹かれていってるのは一目瞭然だ。
だが本人がそれに気付いてるかって言ったら、気付いてないんだよなぁ。
八｢カマかけてみたら？ 伊野尾ちゃんが俺らにしたみたいに｣
｢嗚呼！ なるほどな…｣
昔、伊野尾が光に仕掛けて、俺に対してカマかけたおかげで、俺らはこうして付き合えている。
光は俺が取っちゃうよ？ 、って真面目な顔で言うもんだから、つい胸ぐら掴んじゃってさ。
あの時は悪いことしたなと今でも反省している。
八｢俺が山田にカマかけてみようかな｣
｢ダメだ｣
八｢なんでだよ｣
｢お前、あの涼介だぞ？ キレたら何するか分かんねぇんだからやめとけ。俺がやる｣
八｢大丈夫かよ｣
｢最年長、舐めんなよ？｣
あの涼介のことだ。
簡単に引っかかってくれるだろう。
…多分、一発頬に食らうかもしれないけど。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1242人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「Hey!Say!JUMP」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
さく(プロフ) - これって続き書いていただけないんでしょうか？ (2019年5月5日 3時) (
レス) id: 1e38e3c1b4 (このIDを非表示/違反報告)
けい(プロフ) - とても感動しました！続きが気になります！！更新頑張ってください！！！！ (2019年2月3日 0時) (レス) id: a01bbaa610 (このIDを非表示/違反報告)
ふるは(プロフ) - 切ないです。いやー泣く(´；ω；｀)早く幸せになって欲しい。ただただ願います。 (2018年12月20日 10時) (レス) id: df18d22876 (このIDを非表示/違反報告)
なずな - とても、面白いです！！！更新これからも頑張ってください！！！ (2018年11月13日 14時) (レス) id: b486b14714 (このIDを非表示/違反報告)
えるさいず(プロフ) - はじめまして、この作品いつも楽しく拝見させて頂いております。私、こういうお話が大好きでして...本当にどストライクなんです、更新通知のたびに飛び上がってます（ ）更新これからも頑張ってください、応援してます^^* (2018年6月11日 21時) (レス) id: 56d0957a37 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：佳
| 作者ホームページ：https://mobile.twitter.com/ke_i_17
作成日時：2017年11月26日 21時
