第二話 ページ3
Kei side
え、幻覚？ついに幻覚見え始めたか俺？
え？？
俺の頭の中での処理が追いつかいないまま
辺りを見渡せば真横には俺を起こした張本人
大ちゃん
伊「ぅお！大ちゃんそこにいたの」
有「そこにいたのじゃないよ！伊野ちゃん！
前見て！前！山田涼介だよ！！
や！ま！だ！りょ！う！す！け！！！」
もう一度前を見るとニコニコと笑顔の山田くん
え、きっついんだけど
なんかのご褒美？なに？え？
俺もしかしなくても今日ﾀﾋぬ？命日きた？
伊「お、おはようございます、？」
山「早速ですがお名前伺ってもいいですか？」
少しずつ頭の中で整理がついてきた頃
山田くんはとあるテレビ番組の取材で
うちの学校に訪れていることがわかった
伊「お、俺ですか？」
山「うん！！」
山田くんはニコニコと笑顔を浮かべているが
それに反してクラスの、いや学校の生徒からは
なぜこいつなんだ、と言わんばかりの視線
いやこえぇわ
伊「い、い伊野尾慧です...」
山「じゃあ伊野尾くんに質問です！」
伊「は、はい！」
山田くんの元気に連れられて元気に返してしまった
山「うんいい返事！伊野尾くんは俺の事
知ってますか？」
いや当たり前じゃ、いや待てよ
ここでこんな陰キャの俺が山田くんについて
語ってみろ？飛ぶぞ？((
違う違う、絶対後からめんどくさい目に
会うだろって
ほら例えばあの1番きっつい視線送ってきてる
奥の女子グループの人達とか、ね
(↑この間約1秒)
俺は一旦落ち着いた
伊「は、はい一応、ですけど...
最近よくテレビに出ていらっしゃるので」
本当はテレビどころか雑誌からラジオから
何から何まで全部把握済みだけどな！
何なら貴方が今みたいに人気出る時から
ずっと応援してます！！泣
山「おぉ！嬉しい！
なんと俺男の子からも認知があるようです！
伊野尾くんありがとうございます！！」
山田くんは移動してスっとカメラの方へ
視線を向けトークを進めている
いや待って、俺みたいな陰キャテレビに
映しちゃいけないだろ
山田くんみたいなイケメン王子様の隣に
クソもさい陰キャが映るとかもう見てらんない
お願いだからモザイクでもなんでもいいから
俺を映さないでください...
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作者名：湯たんぽ | 作成日時：2021年12月2日 23時
