イベリス【ymin】 (ページ9)

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きっちりと制服をきた女性のスタッフに話しかける。

「あの、この子達…」

「りん！りく！！」

「ほぁ？」

俺の言葉を遮るように先程知った2人の名前を呼んだのは、白馬にでも乗ってきたのだろうかと疑わしくなるようなイケメンくん。

2人は俺の手を離し、イケメンくんに駆け寄る。

「もう！あそこから動くなっていったでしょ？」

「「…ごめんなさいいい。」」

「…いいよ。にいちゃんもごめんな？」

よしよしとイケメンくんが2人の頭を撫でるその手は優しさに溢れていて。

保護者が見つかったのなら用無しだろうとりんちゃんとりくくんにお別れをつげる。

「りんちゃん、りくくん。お兄ちゃん、見つかってよかったねえ！もうお兄ちゃんから離れたらダメだからね？」

バイバイと手を振り大ちゃんとその場を後にしようとすると、腕を掴まれた。

振り返ればイケメンくん。

「あの、りんとりくのこと、ありがとうございました！俺が不甲斐ないばっかりに…。」

しょんぼりと言う文字がピッタリなくらい悲しそうな顔をみせるイケメンくん。

「見つかってよかった。2人ともすっごい良い子でさ。名前と歳、言えちゃうんだよ？すごくない？それに、お兄さん見つけた時なんてめちゃめちゃ笑顔で駆け寄ってって。愛されてんだね、お兄さん？」

「…本当にありがとうございます。」