Code Blue 『The Path of Life 2』

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遅れて外来にやってきた私は白石先生から患者の概要を聞く

自宅マンションの階段から落下
鼻骨骨折と右眼窩骨折の疑いある

が、身体はどこも異常なし
身体は全然打ってないと本人も言っている

そして付き添いの男性の不自然なまでの心配ぶり


これは＿＿＿…




『とりあえずCT撮ろうか』



疑惑は残るがまずはCT室を抑えることにした



＿＿＿＿＿


藍沢先生がペン回しをする軽い音が聞こえる。

頭部CTを眺める西条先生からは安心気ない気が漏れた



「鼻だけだな。
脳外の出番はなさそうだ
問題ありなのは...」

『付き添いの彼氏の方ですね』



受傷機転が曖昧、本人は話したがらない、恋人は不自然なまでに心配気
まったくため息が出そうになる。

ガラス窓の向こうの彼女を見、眉を寄せる

患者のプライベートには口を出せないが、
このケースは医者が介入する必要もでてくる。



「DVの要素は揃ってるな」


西条先生は頷きながらそういった

まったく頭が痛くなる。



「まっ、どうするかはお友達とよく考えてくれ
救命のお手伝いはもう勘弁」




西条先生は藍沢くんがくるくる回すペンを手元から取り、
少し嫌味を含んだ口調でそのペンを藍沢の胸ポケットに閉まって出て行った

さてどうしたものか…




『彼氏さんにお話し聞いてきます』



起き上がる横田さんをじっと見つめる白石先生に声をかけて私はCT室を出た

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