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夜間救急外来には本当にいろんな人がやってくる
熱を出した風邪ひきの女の子
酔っぱらって転んじゃって血まみれのおじさん
本当にいろいろな症状な人がやってくる
その中でも昨日来た患者さんが本当に癖が強かったからぜひ聞いてほしい
『50代男性、腹痛と下血あり…』
大腸がん、腸炎、クローン、痔、胃潰瘍…様々な要因が頭に浮かんでは消える
一緒に当直だった森本先生と頭をひねりながら、
とりあえずレントゲンを撮ることにした
機械音と共にレントゲンの中に吸い込まれていく太った身体を眺める
出来上がった画像を見ると、そこには異様なものが映っていた
「なにかしら」
『でっか…携帯とかですかね?』
ポケットの中のものが映り込んだのかなぁ…と私
ちゃんと服脱いで、何も持ってないか確認して検査したよね?と検査技師を見ると
彼は当たり前じゃないですか!と憤慨した
それはごめんなさい
とにかく診察してみないと、
初療室に彼を移し、触診を行う
『・・・・?』
何かおなかのあたりに固いしこりがある
そこを押すと、患者さんはかなり痛がった
肛門を見ると、なるほど出血している
大腸がんかも、と眉を下げて三井先生を見ると彼は複雑そうな顔をしていた。
んんん??
「翠川…どんなことがあっても驚かないで」
謎の忠告を受け取り、肛門鏡の準備をするようナースに指示を出す
お尻の穴にまぁまぁな太さのものを突っ込まれるのだから、痛がるかと思いきややけにすんなりとそれは入っていった
・・・おっと何かを察したぞ
入れた直後、なにか金属と金属がぶつかる感触が
モニターを見ると淡いピンクの…なにかがそこには映っていた
血にまみれながらも明らかに金属か、もしくはプラスチックのような質感をしているそれは
彼の肛門を押し広げ、傷つけていた
彼曰く「夕方急におなかが痛くなった」と言っていたが
どうやら様子がおかしい
苦笑いの三井先生と、とりあえず日が昇ったら
肛門に入った《異物》を取り除くオペをすることを彼に伝える。
一先ずは痛み止めを処方して寝てもらおう
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『ってことがあったのよ。もうびっくり』
ヘリの到着を待つ初療室で美穂子ちゃんに昨夜の話を聞かせる
彼女はどんびいた顔でそれを聞いてくれていた
「人の趣味に口は出さないけど、いい迷惑よね」
『ほんとだよ…午後からそのオペ
こんな憂鬱なオペないわ…』
うぇえって顔をしているうちに藍沢くんからの無線が入る
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aoi20060520(プロフ) - 私もあの5人にいれてほしいーなんてずーっと思ってて、この作品がすごく好きです!少し気になっていたんですが、緋山先生って美帆子じゃなかったですか?穂じゃなくて帆だったかなとおもいます。更新楽しみにしてます (2019年4月3日 23時) (レス) id: fa456972a3 (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃん(プロフ) - 首を長くして待ってます! (2018年10月16日 19時) (レス) id: 19c8ad80b4 (このIDを非表示/違反報告)
SeNa(プロフ) - あーちゃんさん» 閲覧ありがとうございます!読み直して少しずつ誤字の方は訂正させていただきます。文字化けについては原因を調査中ですので、少々お待ちください、これからも作品をよろしくお願いいたします。 (2018年10月15日 14時) (レス) id: be458504a7 (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃん(プロフ) - シリーズを読んでます。 誤字がところどころに見受けられます。 全てを指摘したいですが、難しいので、作者さんが見直しをお願いします。 あと、文字化けして、何の字の書体か分かりません。 そちらの修正もお願いします。 (2018年10月14日 21時) (レス) id: 19c8ad80b4 (このIDを非表示/違反報告)
SeNa(プロフ) - まるさん» 大変失礼いたしました (2018年10月5日 13時) (レス) id: 65abc8f599 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:SeNa | 作成日時:2018年10月5日 13時