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…
何とか、会長を先に帰らせて、草部さんとお話することになった。
草部「元気そうでよかった。
頭、最近空元気やから、弟さん大変そうだったよ?」
大「まぁ、矛先はそっち向きますよね…」
今度帰ることがあれば謝っとこ。
草部「学園生活はどうですか?楽しい?」
大「うん。楽しい。」
草部「そっか、じゃあ上への報告はいらないな。」
大「草部さん……」
草部「今日は、体育祭の挨拶に来たん?」
大「はい、生徒会に入ることになって…
会長の付き添い」
草部「頼もしいなぁ〜」
頑張れよ。
と一言残して、草部さんは仕事に戻った。
帰り道、歩いてると少し先に会長が突っ立ってた。
大「何してんすか?」
会長「この道のりを一人で帰るのは少し暇だからね」
大「…会長って案外乙女」
会長「なっ……」
また顔赤くしてる会長が可愛くて、思わず笑ってまう。
大「じゃあ、お待たせしました。
帰りましょ」
夕日の沈む時間。
2人の影が大きく、地面に浮かんでいた。
会長「……ありがとう」
小さな会長の声は、聞こえなくて、
代わりに、
太陽と反対側に大きな月を見つけた。
大「綺麗な月…」
会長「…そうだな 手が届きそうだ」
会長、意外とメルヘンやな……
…
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作者名:ゆうか | 作成日時:2020年4月7日 10時