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#139 ページ49
…
作戦は至って簡単。
1走者目と2走者目のふたりがぶっちぎりで3人目にバトンを渡し、
それを俺が受け取ってゴール。
以上。
練習は、バトンの受け取り方。
これが上手いと必ず勝てる。
と言われるくらいバトンって大事やねんて。
亮ちゃんが言ってた。
亮ちゃんが走り、堂々の1位で俺にバトンを繋いだ。
大「よし、行くぞ」
錦「大倉！頼んだぞ！」
大「まかせろ」
全速力で走って、気づけば白いゴールテープを切っていた。
放送「1位はダントツで1年生チームです！」
大「よっし」
4人で喜んで、ガッツポーズを決めるが、
一向にやすの姿は見えない。
安「〜」
あ、おった。
丸ちゃんの横………
俺の視線に気づいて手を振ってくれる。
それを返すと、
また丸ちゃんと喋り始める。
大「あれぇ……思ってたのと……ちゃう………………」
もっと喜んでくれると思ってたのに……
もっとはしゃいで、テンション爆上がりして、
触ってくれると思ったのに！
大「失敗や……」
錦「何言うとんねん！成功成功、大成功や！
1位やで？ほぼ1周半の差をあけて、堂々の！！！」
大「うん、リレーは成功。俺だけ失敗。」
錦「？」
勝ったのに、あんまり嬉しないわ。
ヤス、もっと喜んでくれたってええやんか……
…
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作者名：ゆうか | 作成日時：2020年4月7日 10時
