旱天慈雨【続】3 (ページ42)

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大「ただいまー」

安「ただいまー」

大安「おかえりぃ」

2人で言い合って、手を洗って、風呂に入って、

ヤスが後ろの準備してる間に俺は布団とその他必要品の準備をする。

安「…おまたせ」

普段服きてないことの方が多いくせに、今日は何故かズボンもパンツもシャツも着てる。

珍しいなぁ……やっぱり気分変わってもたんかな…

なんて考える。

今更上下を変わる気はサラサラないが。

大「…ヤス？」

優しくベッドの上に腰掛けたまま呼ぶと、

ふわふわとした顔で俺の膝の上に股がった。

安「おくら…ごめん、」

大「え？」

同じ高さの目線。

潤んだ目が俺を捉えてすぐにそらされた。

安「実はな…多分大倉がこの学校におるの、お父さん知ってるんやと思う。」

大「？！」

安「帰りに『同室の人を頼むよ』って言われてん。

やから、多分知ってる。知った上で何も言わんと帰ったんやと思うねん」

ヤスはそこまで言って、またごめんと謝った。

大「なんで謝るん？」

安「…すぐ言わんかったから。

隠し事なしって言ったの俺やのに……」

俯いた顔にそっと左手を伸ばし、支えて唇を奪う。

角度を変えて何度も息をさせないようにすれば、腰が揺れ始める。

大「じゃあ、俺の家の事と、さっきのヤスのことでおあいこ。な？」

安「ん、わかっ…た」

今日は優しく抱いてあげよ。

…