#110 ページ20
…
「…ら、おーくら…………で……」
大「ん…」
安「おーくら！朝やで！！」
小声で大きな声を出してるヤスが耳元で叫ぶように囁く。
大「んぇ？」
安「朝！今日は会長さんとこ行かなあかんねやろ？
僕もついて行くからはよ起きて準備しよ！」
ヤスに連れられて眠いままの体を起こしてリビングへ。
安「あれ？おーくらきがえへんの？」
大「…ん、着替え……」
大きいあくびしたら、ヤスが目の前に来る。
大「なに？」
安「ん」
俺の服の裾持ってちょっと上げてくる。
大「え？」
脱げってこと？
別にヤスの前でやったらいくらでも脱ぐけどさ……
バンザイにしたらあっさり服を取られて、
冷房の聞いたこの部屋じゃ少し寒くて鳥肌が立つ。
と、ヤスは着替えさせてくれるわけでもなく、
俺の膝の上に座って、腕がこっちに伸びてくる。
大「朝から盛んなって……俺まだ…ふぁ……ねむい」
この感じで流されたら普通に遅刻しそう。
遅刻したら村上先輩にドヤされるねんで？
あの人見た目以上にねちっこいし、怒ると話ながいねんで？
安「じゃあ、これだけ」
と鎖骨にそっと赤いシルシをつけられる。
大「うわ、ここ見えるやん」
やめろやぁ…
大「そんなんせんくても、ちゃんと俺はヤスのやで？」
と口では言いつつも、ヤスの首元、鎖骨のちょい上のところにお返しする。
甘い声を出すヤスに下がちょっと反応しちゃったのは内緒。
…
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作者名：ゆうか | 作成日時：2020年4月7日 10時
