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…
丸山side
章ちゃんが部屋に来た。
すばるくんおらん間に部屋の中に招いたら後で怒られちゃいそうやけど、
あまりにも悲しそうな顔をする章ちゃんを見てたらほっといたらあかん気がして、、、
丸「…?なんでそう思うの?」
暖かい紅茶をヤスの前に出す。
自分も紅茶を1口啜って、目の前の席じゃなくて
斜め前の席を選んで座り、次の言葉を待った。
安「だって、僕より他の女の子とかと一緒におる方がオークラ幸せやと思うし、
僕が告白なんかせぇへんかったら、オークラ…今頃彼女できたりして
もっと学園生活楽しんでたと思うねん。
最近ため息ばっかりやし、ずっとなんかに悩んでるみたいやねんけど、
僕じゃなんも出来へんくて、オークラずっと辛そうで……」
途中から涙ぐんで、大きな目からポロポロ涙が出てくる。
きっと、今すごくネガティブな時期なんやろな。
すばるくんから聞いた話やけど、
章ちゃんも、僕と同じような環境で育ったから、
自分を責めちゃうんやろな。
僕もたまにこういう時ある。
こういう時はすばるくんがそばに居てくれるから立ち直れるねん。
最近じゃ、ちょっとだけポジティブ。
だからきっと、不安は好きな人じゃないと溶けない。
丸「…そっか。
なぁ、章ちゃん。それたつよしくんにちゃんと伝えた?」
安「え?ううん。
だってこんなん言ったらオークラ困るし、
嫌われちゃう」
丸「大丈夫、たつよしくんは、章ちゃんの思ってる何倍も章ちゃんのこと好きやもん」
絶対にわかってくれる。
そっと頭を撫でてあげたら、
「さっき怒っちゃったのも許してくれるかな?」
って今度はほんとに泣き出しちゃった。
丸「大丈夫。」
きっとたつよしくんのよこは章ちゃんで、
章ちゃんにはたつよしくんしか居ないんだ。
傍から見てそう思える2人なんだから。
きっと上手くいく。
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作者名:ゆうか | 作成日時:2020年4月7日 10時