旱天慈雨【続】3 (ページ11)

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安「……どないしよ」

思わず部屋を飛び出してきたものの、そんなに怒るところやったかなって考え直してみるけど、

安「…いや、やっぱり怒るとこやんな？」

と少し不安になって終わる。

うん、こういう時頼りにするべきはしぶやんやわ。

ーー

丸「いや、すばるくん今日出かけてるで？」

安「そっか…夏休みやもんな」

丸「たつよしくんと喧嘩？」

安「え？……うん、休み入ってからオークラ全然起きへんし、一緒にご飯も食べてくれへんねん」

丸「あー、わかる。一緒に食べたいよなぁ」

安「うん。それにさ、、」

丸「あ、ここやとなんやし中入る？」

安「ええの？」

丸「章ちゃんは特別な？」

人差し指を口の前に持ってきてウィンクされる。

アイドルみたい。かっこいいなぁ丸は。

丸「で？他に何があったん？」

安「あのな？僕とオークラが生徒会に入ったんは知ってる？」

丸「うん、噂になってるし。」

安「あれ以来な…オークラめっちゃモテてんねん」

丸「へー、そうなん？あんまりそんな感じせんけど…」

安「うーん、本人にアタックする人おらへんねんけど、

みんな狙ってて、僕に色々聞いてくるねん。

でも追い返したりするのもなんか申し訳ないから色んな人の恋愛相談に乗ってたらなんかめっちゃ不安になってきて…」

丸「不安？」

安「やっぱり僕、オークラの重荷になってるんちゃうかなって」

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