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…
大「……泣くなや。」
俺が悪いみたいやん。
俺が椅子に座ってるし、
ヤスまでの距離がちょっと遠い。
もどかしい距離。
安「…っ……っ」
多分涙をとめようとしてるんやろうけど、次から次に溢れてくる涙は多分暫くは止まらない。
大「……ヤス、泣いてたらわからんって。」
そう言って近づき、
そっとその頭を自分の肩に預けさせる。
頭のてっぺんにチュッとキスすると、
涙を止めるために顔の前にあった手が俺の背中にまわって、必死にしがみついてくる。
寂しかったんかな……
ピアスの空いた耳に「大丈夫ここにおるよ」って囁くと、余計に酷くなる嗚咽。
背中ぽんぽんする腕も辛くなる10分後、やっとヤスは泣き止んで「ありがとう」と小さく呟いた。
ーー
大「は?俺に告るって宣戦布告してきた女子に嫉妬してただけ?」
安「……うん
だから大倉はなんも悪くないって言うたやん」
恥ずかしそうに冷めてしまったトンカツを口に運ぶヤス。
なんやねん、心配して損したやん。
いや、心配に損するとかないねんけどさ。
安「僕が女の子やったら大倉、もっと幸せなんちゃうかなって思ったらなんか不安になってもて……」
大「…いや、男とか女とか関係ないって。
俺ヤスがおじいちゃんでも絶対に恋してたで?」
自信持って言えることは、
俺はきっとジジイでも、女でも、それこそ人間じゃなくても、
ヤスのことを好きになってたと思うよ。
…
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作者名:ゆうか | 作成日時:2020年4月7日 10時