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#136 ページ46
…
大「なぁ、ヤス。」
大「ヤス〜」
大「ヤス」
大「……」
これは決して無視されてる訳じゃなくて、
勉強中で集中するためにヘッドホンしてるヤスに話しかけてるだけやねん。
邪魔すんなって思われるかもしれへんけど、
ヤス以外に話しかける人も特におらんくて、やすが勉強してる時を狙って独り言のように話しかける。
あと2週間。
日に日に精神的にも身体的にも限界が来ている。
高校1年生、1ヶ月禁欲はさすがにきついものがある。
しかも、手の届く場所に大好きな人がおんのに。
大「明日も俺は生きていけるかな……でもここまで来たらちゃんと1ヶ月…やり遂げなあかんよな。
俺頑張るから。やから、嫌いにはならんといてや」
ちょうど曲の変わり目だったのか、俺の声に気づいてヤスが「なんか言った？」という顔でこっちを向く。
大「……」
なんも言うてへんで？って顔で返せば、すぐに机に向かいなおった。
俺も勉強しよ。
体育祭が終わったら、中間テスト、あるもんな。
禁欲はあと2週間。
体育祭は、あと3日。
…
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作者名：ゆうか | 作成日時：2020年4月7日 10時
