旱天慈雨【続】3 (ページ37)

今日:5 hit、昨日:2 hit、合計:39,324 hit

#127 ページ37

…

大「すいません、体調良くなったんで参加させてもらいます！」

会長と村上先輩に挨拶回って、
ほかの委員さん達に戻ったと伝える。

どの場所にも、ヤスが着いてきてくれて俺をサポートしてくれた。

安「よし、あとは本番やね。ちょっと台本確認しよ」

大「うん、ありがとう」

体育倉庫の前で2人並んで台本の確認をする。

安「だいぶ完璧やん！」

大「ヤスのおかげや、ありがとう」

お礼のキスをおでこにすると、

安「こっちじゃないん？」

って唇を指さす。

大「そっちは一日の終わりまで取っといた方がいいやろ？」

安「まぁ……そうやね。」

大「…あんな、実はこの学校の理事長みたいな奴が俺の親父やねん」

安「…理事長……理事長………………

大倉組の？」

肯定するために頷くと、

ヤスは少し混乱したように俺を見つめる。

安「え、じゃあ富民やん……成績もいいし、、、なんでわざわざ中間棟に来たん？」

大「元々、俺の親父がここの経営してるなんて知らんくて…

親父は山風学園に通えってずっとうるさかってん。
でも、俺それに反抗してこの学校来てん。

家出して、この学校に……」

安「家出……」

大「うん、やから……家の事隠して一般として入ったし、俺の家は俺の事隠してるから大事には出来へんやん？

だから、この学校で大人しく3年間過ごしたらバレずに卒業できるんちゃうかなって思ってん。」

…