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#113 ページ23
…
特別急ぐわけじゃないけど、それなりに早足で提出先の教室にたどり着く。
窓から寮が見えるし、ここにおったらヤス見えるんちゃう？
ボーッとしてたら寮からなんかプリント持って全速力の安田くんが見える。
わーかわいい。
なぁみんな見て、あの走ってる子。
俺のやねん。
可愛ええやろ？うん。
大「俺、ちゃんと釣り合ってるかな…」
最近何かとこんなことを考えて勝手に不安になってる気がする。
ヤスもなんかどっかで不安な気持ちを押さえ込んで笑ってる。
大「やっぱり、ちゃんと話した方がええんかな。」
大倉家の長男で、実はボンボンで、
大「世界で1番、ヤスが好きな……あれ？」
ヤスがおらへん。
余計な事考えてたら、見失ってもたやんか…
大「……」
安「その先は言わんの？」
大「ヤス……」
知らん間に後ろに来てて、しかもさっきのやつ…
大「え、今の聞いてたん？」
安「うん。」
ヤスは至って真顔。
どこ？どこから口にしてて、どこから聞かれてた？
大「…や、す……」
安「…おーくら、一緒に帰ろ！」
大「え？」
安「僕の中で、おーくらも世界で1番やで？」
…
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作者名：ゆうか | 作成日時：2020年4月7日 10時
