7 ページ7
「その、もしかして!
だいぶ顔色悪かったし、休んだ方がいいよって駅員さんに伝言しといたのに来ちゃったんだ、真面目だね!」
なんて明るく話をするその人
「でも今朝よりは顔色良くなったね、あん時真っ青だったから。まぁ、無理すんなよ」
私の驚きをよそに話を続ける
いやいやいや、ちょっと待ってよ
「あの、今朝はありがとうございました。
ちゃんとお礼言えなくて、、、
てか、なんでここにいるんですか?」
とりあえず感謝を述べた上で、1番疑問に思っていることを聞いてみた
「え、だって俺今日からここの先生だもん。
今日着任したの。」
平然と語るその人にさらに驚いた
まさか偶然助けてくれた人が自分の学校の先生だったなんて
「そうだったんですか、、、」
「菊池風磨ね、俺の名前。
君は?」
「A Aです、、、」
風磨「Aね、よし覚えた!
Aは俺のこの学校での生徒第一号だわ。よろしくな。」
明るく笑うその人は私の恩人であり、先生であり
そして運命の出会いでもあったことに気づくのはもう少し先の話
最悪な調子で迎えた朝は、新しい日々の始まりだった
148人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:紫陽花 | 作成日時:2020年8月29日 0時