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最寄駅にあるカフェで閉店時間まで勉強して帰宅した
やっぱり家の居心地は悪いから、出来るだけ外で過ごしたくない
でも、学校は菊池先生と会う可能性があるし、そう思った結果たどり着いたのがこれだった
家の玄関を開けて、そっと二階の自室に続く階段を上る
聞き耳を立てなくても聞こえて来る2人の会話
2人は私が帰ったことに気づかなかったのだろう
男「いつ、アイツに本当のこと言うんだよ」
母「そうね、高校卒業してからかしら。」
男「卒業って、まだ1年以上もあるじゃん。」
母「仕方ないでしょ、私だって鬼じゃないんだから」
聞こえてきたのはそんな会話
本当のこと？何それ
一体なんのこと？
男「凄いよなぁ、血の繋がりないのに。
俺も話を聞くまで気づかなかったもんな、あまりに普通の親子に見えたから」
女「そう振る舞ってきたのよ。父親も亡くして、母親も血が繋がってないなんて可哀想でしょ？」
男「可哀想とか言っときながら、アイツが高校卒業すると同時に家は追い出すつもりなんだろ？お前も悪だよな笑」
女「当たり前でしょ？私だって自由に生きたいもの。ここまで育ててやったことを感謝して欲しいぐらいだわ」
血の繋がりがない？私とお母さんが？
2人の会話は聞こえてきたけど理解が追いつかなかった
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作者名：紫陽花
| 作成日時：2020年8月29日 0時
