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俺がフラれて約一週間。
告白現場を見てきた男子バレーボール部後輩マネージャーの梶はずっと俺の事を見てる気がする。
ニヤニヤした目で。
「菅原センパイ。俺、肉まん食べたいです」
そう言いながら、ボトルを渡してくる梶。
「なんで俺に言うんだよ。自分で買いなさい」
「お、流石烏野のオカン。こんな可愛い少女が頼んでも買ってくれないのか」
「人の告白現場を木の上から見てた人を少女とは言わない」
「ちぇー、ケチ」
梶は俺からボトルを受け取ると口を尖らせ、息を吸うと大地がいる方に体を向けた。
「澤村先輩、聞いてくださぁーい！この前ー、菅原センパイがー、おんっ！？」
何を言うか分かった俺は咄嗟に梶の口を塞ぐ。
「んんんんー、んんんんんんんー」と言っている。
響きからして多分、「女の子にー、振られてましたー」って言ってるんだろう。
「どうした、梶」と、声をかけてくるだ大地に「なんでもない」と代わりに言って梶の口から手を離す。
「肉まん、奢ってあげるから黙っててよ。大地はもちろん、他の人にもね」
「任せてくだせぇ。男同士の約束ですね」
「君は男じゃないでしょ･･･」
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作者名：萩 | 作成日時：2019年11月16日 20時
