後輩にフラれた瞬間を見られました。［菅原孝支］ (ページ1)

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「好きです･･･、付き合ってくださいっ･･･！」

二年生の冬休み前。

俺は放課後の中庭で人生初の告白をした。

ドキドキして、何を言ってるか自分でも分からなかったけどちゃんと伝えられたはず。

そーっと、目を開けて相手を見ればビックリしたような顔をしてるのが見えた。

「あのー･･･告白は嬉しいんだけど、ごめんね。私、澤村くんが好きだから」

「･･････あ、そう、なんだ。ごめんね、急に告白なんかしちゃって」

「いや、いいよ別に。これからも友達としてよろしくね」

彼女の言った“友達として”という言葉がグサリと心に突き刺さる。

「じゃあね」と、手を振りながら去る彼女を涙がこぼれそうになるのを堪えながら見送る。

あーあ、人生初の告白。
失敗しちゃったなあ。

そう思い、木を見上げるとそこには後輩がいた。

「見事に振られましたね、菅原センパイ」

･･････後輩にフラれた瞬間を見られました。

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