名前も出したのでメインにも出るようです

1歩先 ページ21

「...いいなぁ」

ふくら『どうしたの？』

「ん〜？なんでもない」

ふくらさんと買い出し中、すれ違ったカップルを見てポツリ

あのカップルがうらやましい

ふくら『...この会計終わったらタバコ行こっか』

私の雰囲気に気づいたのかそう提案してくれた

「うん」

---

ふくら『あのカップルを見て何を思ったのAは』

荷物を車に置いて喫煙所でタバコを吸う私達

なにも言わない私を見かねてふくらさんが口を開いた

「あんな風になれるのかなって」

ふくら『...あぁ』

納得したような相づち

ふくらさんも巻き込んでる1人

ふくら『でも、今はこのままでいいんじゃないの、そのままの方が今はいい時期なんだろうし』

淡々と言っていく拳さんでも...



「みんなの想いを知ってるのに？」



みんなの想いを知りながら他人より近い距離で入っている私

最低だと思っていながらもそれにずっと依存している

ふくら『分かってるのならAが1人に絞ればいい、それが出来ないから今こうなってるんでしょ？』

拳さんの言ってる事は的を射すぎている

私に反論出来る言葉は持ってない

俯いてると『A』と呼ばれ顔をあげる

そうすると目の前には拳さんの顔

口には柔らかい感触

ﾁｭｯ

「ｯﾂ...」

キスされたと気づくのは唇が離れてから

ふくら『俺はまだこのままでもいいよ』

拳さんにキスされたという現実実がなくｼﾞｯと拳さんを見てるとタバコの灰が手に落ちた

「あ"っっづ！」

ふくら『えぇ！？大丈夫！？』

「なんとかｗ」

幸い熱いのは一瞬だったので火傷にならないで済んだ

ふくら『もう1本吸う？』

「ううん、大丈夫帰ろっか」

ふくら『俺運転するよ』

「え〜不安なんだけどｗ」

ふくら『遠回りして帰ろ』

「しょーがないなーｗｗ」

はい、と車のカギを預ける

さっきのを何も無かったことのように振る舞う私達

私らは一定の距離は超えてはいるが一線は超えたことはない

これからどうなってしまうんだろう...




ふくらside


買い出し中カップルを見て「いいなぁ」とつぶやいたA

Aにはまだ俺...俺達に依存してもらわないと困る

でも

ﾁｭｯ

「ｯﾂ...」

抜け駆けはするけどね

Aは俺の隣にいてほしいから




2020.12.11 みなと

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