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末澤side
一通りの検査と会計を済ませて病院を後にしたら、ショップが開いている時間なんてとうに過ぎている時刻で。
検査をして少し凝り固まった身体を解すために、来た時よりも人が疎らな道を少しだけ歩く。
検査の結果が分かるのは1週間後らしく、関西住みということを話したら提携している関西の病院に紹介状を書いてもらえることになった。
正直、今日の反応を見る限り何かの病気なんやと思う。
これはネガティブや不安を除けても考えられる、客観視した上での見解。
でも診断名が付いたとしても何か変わるわけやないし、むしろ早く治療してさっさと治したらええんやもん。
いま、目指すところは決まっとるから。
足踏みしとる暇は無い。
そう自分に言い聞かせるように
根底に不安の残る地面を蹴る力を強めて、街灯が点滅する道を足早に通り抜けた。
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作者名：いちごあいす | 作成日時：2023年11月29日 22時
