夢幻 (ページ11)

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正門side

秋も深くなった頃、今日は久しぶりにグループての撮影。

最近は有難いことに各々個人仕事を頂けるようになってきたから、前よりも皆に会える時間が減ってしまっていて皆と会うのは食事に行った日以来。
あ、誠也くんはおらんかったからもっとやな。

こういう久しぶりにみんなに会える日はテンション上がりがちでインタビューとかもちょっと長なんねん笑

廊下を歩いていたら途中でこじけんと晶哉に会って、ワイワイしながら楽屋へ向かう。

楽屋にはリチャくんと大晴がおった。

佐野「あれ、誠也くんは？」

リチャ「なんか遅なるかもって言ってた」

佐野「えー誠也くんとあそぼーと思ってたのに」

小島「ええやん大好きな俺がおるやん」

佐野「...」

小島「なんか言えや！」

リチャくんのその言葉通り誠也くんは撮影が始まるギリギリに来て、そのまま撮影が始まってしまった。

誠也くんと話したかったから残念やけどまぁ休憩時間あるし、そん時に話せばええか。とカメラから放たれる眩しすぎる光を全身に浴びた。

お昼の撮影が終わって、次のペア撮影まで少しの休憩。
少しお腹が空く時間やけどお弁当食べる余裕はなさそうな微妙な時間。

空きっ腹を満たすお菓子を片手にご機嫌に楽屋へ入れば、既に謎の遊びを始めているこじけんと晶哉と、定位置の端っこの席に突っ伏している誠也くんがいた。

疲れてそうな誠也くんを起こして話しかけるほどの用事もなく、かと言ってテンションの上がりすぎてる2人と遊ぶほどの気力もなく、ダル絡みをしてくるこじまさやを適当にあしらいながらお菓子を頬張った。